絶滅危惧種ⅠB種のチュウヒは草原やアシ原を好む湿原のタカです。その数は非常に少なくチュウヒを見ることのできる県は非常に限られています。木曽岬干拓地はそのチュウヒの非常に貴重な繁殖地です。日本で確認されているチュウヒの繁殖地はわずかに10数か所。繁殖つがい数は100以下です。これほど数少ない希少種でありながらなぜかあまり注目されることがありません。しかしチュウヒの繁殖地は常に開発の手に脅かされています。そのチュウヒの繁殖地である木曽岬干拓地を見守り、開発を阻止する、それが保護部の役目のひとつです。日本野鳥の会三重が主体となり、愛知県支部も協同する形でチュウヒの保護活動をしています。
毎月第3土曜日 ★雨天決行
調査時間 午前8時~11時(夏季は午前7時~10時)
集合場所:木曽岬入り口ゲート(一般は立ち入り禁止)
交通機関:ありません。
備考:木曽岬干拓地内はトイレ無し。
一般の人は立ち入り禁止の木曽岬干拓地のゲートを県の職員に開けてもらい、車で干拓地の堤防を走って調査ポイントに付きます。そして3時間、チュウヒの動向、およびその他の猛禽類の動きを観察します。冬のねぐら入り調査では10羽を超えるチュウヒやチョウゲンボウ、コチョウゲンボウなどの猛禽類がねぐら入りする様をカウント調査します。
三重県在住または愛知県在住で三重県支部会員あるいは愛知県支部会員であること。さらにチュウヒ保護活動に情熱があり継続的に参加できる方に限ります。写真撮影目的の参加は出来ません。参加を希望される方は愛知県支部に連絡下さい。後日、参加可否を連絡します。
2006年、2010年の2回、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会、日本野鳥の会愛知県支部は合同で「チュウヒサミット」を開催しました。チュウヒ保護に向けて全国から関係者を集めて意見交換をし、大変に有意義な会合となりました。
2016年6月、環境省から「チュウヒ保護の進め方」が発行されました。