メインページ 支部誕生秘話 戦前の探鳥会 鍋田干拓地の野鳥観察

愛知県支部沿革

1938年(昭和13年) 中京支部結成 支部長: 椙山 正雄(理学博士 動物学専攻) 顧問兼指導者:北王英一(東山動物園長) 指導者兼幹事:太田春雄(名古屋商工会議所) 幹事:石川謙次郎(大毎総局社会部長)・蟻川英夫(愛岐水力今渡建設所)他顧問5名
1938年
八事妙見鳥屋場 見学会(中京支部第一回探鳥会)
1940年 比叡山宿泊探鳥会(京都支部と合同開催)
1941年 中京支部報告(第一回)発行。「愛知県下の野鳥」130種と支部結成前後から1940年12月までの会合記録を掲載。編集 太田春雄
1947年 支部活動再開(名古屋支部と改名)支部長: 椙山 正雄
指導者:北王英一 幹事:丸山 廉、 佐野 季雄

1960年
談話会再開 室内例会第一回開催 。丹羽有得(鷹匠)の発案により一人5分間スピーチで鳥に関する話題を持ち寄り鳥談議。吉村信紀の尽力で現在も第二土曜日に開催。同年幹事交代:武内功、小笠原昭夫
1962年 オリエンタル中村で「第一回野鳥生態写真展」開催(現在はセントラルパークにてバードウィークに開催)
1963年 名古屋支部報第1号発刊 年2回発行 編集 吉村 信紀
1967年 林野庁が愛知県内の野生鳥類生息調査を支部に委託。1967年から1971年のデータをもとに「愛知県の野鳥」が県農林部治山課から発行(1972年)。18目50科267種が解説されている。現在も調査報告は継続。
1972年
第18回日本野鳥の会全国大会を名古屋支部が主管で実施 (於 鳳来寺)議題「干潟の保護」「カスミ網対策」。会員は皆、敬愛してやまない中西悟堂会長と直接話ができたことに歓喜。折りしもタンチョウの調査に来日していたアーチボルド博士も参加。彼の熱心なツルの研究に感銘をうける。
1974年 東山植物園探鳥会 月例探鳥会第一回 小澤 尊典指導 参加者20名 鳥21種 その後徐々に月例探鳥会の開催地が増えて、現在は14箇所で定例探鳥会を実施(毎年探鳥会予定表を発行配布)。
1975年
愛知県弥富野鳥園開園。当支部より小笠原昭夫が建設計画に参加。現在も土・日に指導員を支部から派遣。
1978年
初の支部長交代。支部長:武内 功 顧問:椙山 正雄 、幹事:中島 正、吉村信紀、小澤尊典、天野常雄、金山洪益 以後役員は任期制。
1978年はじめて事務所を栄3丁目丸京潟rル3Fに開設。それまでは武内 功宅が事務所になっており、支部報の発送や会員、外部からの問い合わせ対応などを個人宅でやっていた。
1982年
愛知県支部と名称変更。愛知県支部報1号発刊 隔月発行 担当者 伊藤 志津雄、 松本 正廣
1983年
新栄1丁目丸田町ビル303号室に事務所移転
1987年
・平和公園鳥類生息調査開始。現在も継続。
1987年「名古屋港の干潟を守る連絡会」を愛知県鳥類保護研究会、名古屋鳥類調査会、尾張野鳥の会と当支部で結成。ゴミ埋め立て計画反対活動開始。
1988年 第34回日本野鳥の会全国大会を愛知県支部主催 (於 伊良湖)
1990年(平成2年)かすみ網の一般販売を禁止するよう国会に請願するため街頭署名活動を行う。翌年カスミ網の所持・販売法改正案成立。
1991年 支部報52より毎月発行。編集 花井 啓、小木曽 浩、加藤 小織。この頃会員が急増し会の運営も多忙になる。
1992年 ・第六回バードソンで支部のコーワ・セイタカシギチーム(隊長 徳田祐一 サポート隊 西三河野鳥の会と愛知県支部)が総合優勝、 仏沼湿原土地買取に貢献: 確認92種、募金者560名、募金金額107万円
・「愛知県野鳥保護連絡協議会」発足。当支部を含む野鳥保護の12団体(現在16団体)が協力して自然保護の問題に取り組む。県のレッドデータブック、鳥類目録の作成、木曽岬、藤前干潟、海上の森、汐川干潟などの保護、中部新国際空港の諸問題、防鳥網の被害、密猟問題などを協議。
・本部「カスミ網等密猟対策会議」を解散し、新たに「全国野鳥密猟対策連絡会」発足 支部も参加。
1993年 藤前干潟をラムサール条約登録地にできるように名古屋市長に要請。2002年に登録地指定。
1993年 バードウォッチングガイド「東海版」を編纂
1996年 『海上の森の野鳥たち』写真集を愛知県支部から出版。生息確認の109種掲載。BIE加盟国だけでなく国際的な野鳥保護団体にも配布するため英訳し、海上の森のすばらしさと当地での万博開催反対を訴える。同年フランスで行われたBIE総会のOle Philipson議長宛に支部長瓜谷 章が親書を提出。森島達男ら4人をパリに派遣。
1999年 海上の森オオタカ繁殖確認調査報告。村瀬貞彦が巣を発見しこれを機に海上の森を保護する活動が具体性を帯び加速。翌年万博見直し案に正式合意。
2006年 ・東山動植物園再生を考えるイベント「柳生博と森を創ろう」を名古屋市と共同開催。
・第14回中部ブロック会議開催(支部担当) 議題「風力発電について」
講演 「チュウヒの棲む木曽岬干拓地」加藤倫教
「はね、ホネから見える鳥の生態」小木曽チエ

2007年
第61回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」において当支部が野生生物保護功労者として表彰され「環境大臣賞」を受賞。
2008年 ・北区清水5丁目グリーンフェロー3Fに再度事務所移転。
・ 支部70周年記念「愛知の野鳥−環境と多様性」と題し展示や講演を名古屋大学博物館にて開催。
講演 「野鳥を観察する楽しさ」高木清和  「江戸時代尾張の生物多様性」金澤智

2010年
「サギと高速道路との共生を考える会」発足。年4回弥富ICと蟹江ICに飛来するサギの調査実施。
2011年
支部長: 新實 豊  副支部長: 高木清和、 細谷昇。会員数 7月現在1240名
敬称略



参考資料
『野鳥』昭和13年7月号 昭和13年11月号 昭和14年1月号 昭和14年3月号 昭和14年6月号(日本野鳥の会発行)
『中京支部報告』 昭和16年 第一回
『名古屋支部報』昭和38年1〜昭和57年35
『愛知県支部報』昭和57年1〜平成23年294
『海上の森の野鳥たち』日本野鳥の会愛知県支部(マック出版 1996年)